准看護師が廃止?准看護師の仕事と正看護師の違い

ライター:鈴本 鈴

准看護師という資格で行える仕事、正看護師との違いやメリット・デメリット、准看護師の資格が廃止される?など…をご紹介します。

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准看護師という資格について、正看護師との違い

准看護師と正看護師は決して上下の関係ではないのですが、保健師助産師看護師法において第六条「准看護師とは都道府県知事の免許を受けて、医師・歯科医師または看護師の支持を受けて前条に規定する行為をすることを業とする者のことをいう」となっています。前条とは看護師の役割のことです。平たく言ってしまうと、看護師と同じ仕事をするけど、一応は看護師の指示のもとで行うということです。
実際は、看護師が准看護師に指示を出すことはないです。准看護師の先輩から仕事を教わりましたし、同じように仕事をされていたました。しかし、では何が違うの?となると法律上の位置づけだけでお給料に違いが出るということがあります。それから、准看護師は都道府県知事からの免許資格になるので東京都で資格を受けた人は東京都だけでしか働くことはできません。正看護師のように全国どこでも働けるということではないのです。
それと長く勤めても昇進はないかと思います。法律上で看護師から指示を受けるということになっていますので、准看護師が昇進すると正看護師に指示を出すことになってしまいますので倫理的に整合性がなくなります。
はじめに、仕事の内容は看護師と変わりがないと言いました。事実そうなのですが現在の病院状況では大学病院や国公立病院、また500床以上の大きな病院などは准看護師を募集していない状況だし、働いている人もほぼいない状況でしょう。20年以上前から働いているという人は残られている可能性があります。
10年以上前から准看護師の資格を廃止しようという話も日本看護協会が行っているため影響を受けていると考えられるでしょう。
今現在、准看護師で働いている方が看護業務ができなくなるということでなく移行措置がとられるのですが、医師会が反対している経緯もあり実行はされない状況です。
ですから、学費が問題なく、受験対策もバッチリの方は正看護師の学校に行かれたほうが良いのでは?とまずは考えます。
本人の実力もありますが、テレビドラマみたいに救命救急とか手術室とか、バリバリの看護師さんのイメージでなりたい方は正看護師になるべきです。
行う仕事に変わりないのに何故でしょう、、、、これには、准看護師という職種ができてきた歴史の背景に違いが見れれます。保健師助産師看護師法が出来たのは1967年ですが、この時代に女子の進学率は低く看護師不足が予測されました。大きな病院は看護師を確保できるけど個人病院などは看護師不足になるために全国医師会の要望が立法を許可されることになったのです。即、戦力になる看護師を確保したいということからだったのです。
ですから、准看護師になる道は色々あります。これについては次の「准看護師になるには」でお話します。




准看護師になるには中卒から選択できるのです

見出しに驚きませんか?今に時代に中学卒業時点で自分の将来の仕事を決めれるなんて、とても看護師になりたいのですね。しかし、最短距離ということではないです。
中学を卒業後に看護師への道を選ぶのであれば准看護師になります。(正看護師は高等学校卒業資格が必要です)
そして、准看護師の学校へ行く前に実務経験が3年以上必要になります。ここに先に説明した全国医師会の思惑が見れます。病院で働く労働力を確保することができるのです。当然、お給料の支給されるのですが無資格者扱いなので、一般のアルバイトと同じ程度の金額でしょう。
もう一つは、高等学校衛生看護科に進学する方法です。この衛生看護科を卒業すると高校卒業の資格と准看護師養成所を卒業した資格が得られて准看護師の試験を受けることができます。実は最年少で准看護師になるにはこのコースであり18歳で准看護師になることができます。しかし、普通科高校よりも学費が高めですが私立並みのが学費が払えるのであれば可能でしょう。
次に、普通科高校を卒業した後に准看護師になりたいと思われた方は、准看護師養成所という所に進学することになります。この准看護師養成所は医師会立であることが多く、地域毎の医師会が設立しています。この医師会立だと働きながら2年間で准看護師の試験を受ける資格がえられます。働きながらという所がミソですね。やはり労働力の確保なのです。学校で勉強しながら病院で実施を訓練している状態です。そこに勤めるかは医師会に加入している地域のクリニックや病院、医院などがあります。准看護師養成所を受験する際に働ける場所を教えていただけます。当然、働きながらになるので厳しい学生時代になります。朝から病院でお昼ギリギリまで仕事して、お昼ご飯を食べて午後は学校へ行く。夕方帰宅後に更に仕事となることが普通です。
しかも、何も看護のことがわからない所で、すぐに看護の現場に出ることになるので先輩達もかなり厳しい人が多いです。そして、看護師の世界でのお礼奉公(卒業後に通学中に負担していただいた金額を働くことで帳消しにしてもらう。)は今はかなり減りましたが、まだ健在です。お金を返せば帳消しという病院もあります。奨学金と同じ感覚です。通学中に学費を出してくれるところもあるし、お給料を出してもらえる所もあります。
私は准看護師から正看護師になる道をたどりましたが、准看護師学校の時代は全寮制で寮費、学費を出していただいて、お給料は60.000円でした。食費は250円ぐらいで1食用意していただける場所でした。このような条件は働く場所によって違いがあるでしょう。




准看護師になったほうがいい人もいるの?

准看護師制度は医師会の意見が強く残っているので、廃止になることはないでしょう。制度が発足してから1.000.000人が准看護師の資格を取り、400.000人が准看護師として職務についていると言われ、毎年30.000人が准看護師試験に合格しているようです。有資格者の数から考えると働いている人が少ないと感じるのは正看護師に進学する人が多いからです。
しかし、長い間、看護学生や新人看護師をみていると准看護師になったほうが良かったのではないかと感じる人もいます。差別をしているわけではなく、目の前の仕事に追われてしまうような方、看護を深く考えて行いたいと感じるのでない方などは准看護師の方があっていると思います。それから、看護師っておむつ交換とか着替えとかできればいいんでしょう?というような考えであれば、准看護師養成の過程の中で「看護師」という仕事を本当にしたいのか?を考えることが大切でないかと思います。正看護師の看護学生さんを見ていても、「素直でない」「優しさがない」「自分ばかり」「笑顔がない」こんな感じの人は看護師になって何がしたいのか?もう少し職業を選ぶってことを考えたほうがいいのでないか?と感じることがありました。そのような人は看護学校の教員とも「准看護師から行ったほうがいいかも知れない」と相談することがありますが、先生には困り顔をされるばかりでした。すでに看護師学校に入学し、実習までしているのですから辞めさせる訳に行かないとのことです。看護師は生涯資格であり今のところは一度国家試験に合格すれば免許更新などはありません。(今後はわかりません)ですので、一生の資格を選ぶのに看護の道を選ぶのだとしたら、看護師になってから苦労するよりも先に進学先を選ぶところから学校の先生に相談したほうが良いと思います。
私は母が看護師で看護師の仕事ってわかっているつもりで、ただ高校卒業時に実家を出たいと考えただけで全寮で、お給料がいただける准看護師の道に行きました。准看護師になった後も進学意欲はなかったです。しかし、実際に働いてみて正看護師との扱いの違いや、お給料などの違いも感じて進学を決めました。
しかし、無駄ではなかったとハッキリ思いますので、准看護師を選択することも有りだと思っています。




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