看護師免許の申請や氏名変更など…しっかり管理できてる?

ライター:鈴本 鈴

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看護師免許の申請方法や届け出の義務、氏名変更の際に必要になる手続きの方法など、看護師の免許のアレコレについてご説明します。

看護師免許証の概要や何に使うのか

看護師免許証を受け取るためには?

看護師の資格を取得するまでとして、「看護師になるには」でも様々触れていますが、最終的には国が指定した学科の学習を修了している必要があます。学科を修了してからやっと国家試験を受けることができます。試験に合格すると免許証を受け取れるのですが地域の保健所に手続きに行く必要があります。これは、自分が住んでいる地域の保健所となります。保健所では看護師や准看護師以外にも医師・歯科医師、薬剤師、衛生検査技師、診療放射線技師などの免許証の交付をしています。

新規申請においては、免許申請書(書式あり)、診断書、戸籍抄本または謄本、手数料(一万円はしません)、印鑑。それと「合格しました」ってはがきが来ます=これが、看護師籍に登録したことになります。合格したことがわからないでは困りますからね。私の時は必要なものは看護師籍のはがきに書かれていました。

免許証交付の手続きを受けないと働けない

看護師国家試験を受け、合格を確認すると合格通知=看護師籍に登録されたというハガキが届出住所に届きます。私の時代には国家試験合格通知が出るのは6月でしたので、合格見込みで働き始めていました。国家試験が3月で発表は6月。しかも新聞に発表されていました。今は個人情報管理の問題と免許証を交付されていない人が看護師として働くことが問題視されて(これは諸事情もろもろとありました)、2月に国家試験、3月に発表され、就職には間に合う。となりました。

しかし合格したとしても、その後に免許証交付手続きをしないと看護師として働き始めることはできません。これは、車の運転免許証と同じで教習所のカリキュラムは全部終えてます。となっても車の運転をしていいことにはならないのと同じです。看護師免許証は「現在は」定期更新はありません。しかし、「届出義務」というものが保健師助産師看護師法にて義務付けられています。

働いている人は2年ごとに届出必要?

定期更新はないので、届け出ることはないのですが保助看方には「業務従事者届出義務」が2年ごとにかされています。看護師の就業状況を把握するために必要なものになるのですが、長年勤めている人は変更がないので行ったことがないのが普通かもしれません。大きな組織だと尚更です。病院がまとめて行ってくれていることがあります(ありがたいですね)。実際、私は20年以上同じ場所に勤務していましたが、行ったことがありません。退職後には年単位で復職していないので・・・行ったことがないです。

届けでの実際は就業場所の都道府県知事に届出をします。まぁ、就業状況を調べるものですから都道府県知事への届出になるのです。これで、偏りや問題があると思えば、指導が入ったりするためです。どんな指導?などと思うのですが、実は最近、免許証を交付した看護師の人数と就業従事している人数が違う。ということが長く有り、次に述べるような政策がとられるようになりました。

氏名変更の方法や必要なもの

保看助法による届出義務があります

看護師は車の運転免許のように「更新」という手続きがありません。現在、検討されているようですが賛否両論でなかなか決まりませんが、潜在看護師の現状を把握し、なんとか減らすために「ナースセンター」(日本看護協会)への届出が開始されたところです。

しかし、保助看法による届出義務とは?登録事項に変更があった時には申し出ること・・・です。登録事項は本籍・氏名・看護師籍番号になります。また、他に紛失したり破損した場合に届出が必要になります。届けでは居住の保健所になります。

変更手続きしたらどうなるの?

女性が多い看護師ですが、結婚して氏名の変更があると手続きが必要になります。新しい免許証の交付には3ヶ月かかると言われています。時間がかかりますよね・・・免許証は厚生大臣が交付しているものであり、厚生労働省への登録で、この厚労省から看護師として働く許可を出してもらいその「籍」を許可されたということだからです。「籍」とはある団体の一員たる資格ということです。入籍するとか、テニス部に籍をおく、とか言いますよね。

さて、変更手続きをしたら・・・古い方の免許証はどうなるのか?これは、回収されます。新しい免許証が発行されますので古いものは不要になるはずですから。ですが、新免許証の交付まで3ヶ月かかりましたよね。就職活動をするなどで免許証が必要になるなどの事情があるときは、古い免許証をコピーして保健所の印鑑を捺印で渡してくれるらしいです。




氏名変更の方法や必要なもの

氏名変更はどうすればいいの?何が必要なの?

保健所に届出をすれば良いです。基本的に看護師免許交付を看護師なら誰でも一度は経験しているはずです。そう、初めて看護師免許証を交付してもらう時に行っているのです。看護師籍のハガキはなくて大丈夫です。これの代わりに変更申請書類、免許証、氏名が変わった後の戸籍抄本・謄本、印鑑(新しい氏のもの)、収入印紙1000円程度だと思います。これは登録免許税ということです。

実は変更事項が生じた場合は早々に・・・なのですが勤務していたり、家庭に入れば家事に追われて、なかなか行けないですよね。勤務している方が早く行けるかと思います。その勤務場所の師長が管理するべきことになってくるから気にしてくれているかと思います(そう、願っています)。

期日が過ぎてしまったらどうしたらいいの?

登録事項に変更があった場合は1ヶ月以内に届出します。意外と忘れる人が多く、3ヶ月後に行ったとか、10年後に行ったとか、色々聞くことがあります。基本的には1ヶ月以内に、と保助看法には記載されていますので、意外と国家試験の問題になっていたりして覚えている人が居るのですが、期日を過ぎてしまうと行きにくいですよね・・・

それぞれの人、保健所の担当者に「めっちゃ、怒られた」もあれば「なんでもなかったよ」という人もいます。しかし、届出遅延の理由を書く書類があります。始末書と取るか?ただ理由を書けばいいのね?みたいに取るか。担当者の対応で受け取りが変わるようです。でも、はっきり言って始末書と同じですから気をつけて届出してください。

期日を守りたくてもどうしても保健所に行く時間がない!であれば、期日を過ぎても事情を説明すれば大丈夫です。これだけインターネットが発達した現在でも、ネットで手続きなんてできません。看護師免許証には顔写真もないですから、本人しか(?)取得がすることができない戸籍抄本・謄本が必要なのです。ですから、遅れた場合にでも届出遅延書類があります。基本的にはこの看護師不足が叫ばれている中で、届出が遅れたからといって免許が剥奪されるわけじゃないので安心してください。

それでも、変更事項申請書類は基本的に保健所にあるのですが、現在はネットでダウンロードできますから、ご自身に心配がなければ、書類を手に入れて準備してから赴けば一度で住むようになるでしょう。

紛失による再発行の方法

紛失って・・・どんな時?

時間とお金をかけて取得した「看護師免許証」。受け取ったときは、一生の財産、大事に、大事に・・・となると思うのですが、運転免許証のように携帯することが義務付けられていないので、この免許証一枚で働くことができている。ということを忘れてしまうことがあると思います。弁護士さんだと免許証を事務所に飾ったりすることもあると思うのですが、看護師で家に看護師免許証を飾っている人を私は見たことがないです。

私も引越しの時に「あったぁー」となる程度で、逆に引越しするときは、これだけは見つけて、必ず持っていく。というものになってます。気がついたら「なんの油汚れですかこれ?」みたいな感じになっていたりしてます。しかし、多いのは引越しの時に気にしていないで、転居先で新しく再出発、就職活動!という時に「ないっ!!」なる人が多いみたいです。それから火事になった時に「看護師免許だけは!!!」なんてならないですよね。命が優先なので、再発行してくれますから安心してください。

私はないですが、友人が空き巣にはいられた時に看護部長が命があって良かった、空き巣で良かった(家にいたら殺されてたかも?)みたいな話の後に、看護師免許は大丈夫だったか?と聞いているのを聞きました。この話で「看護師免許は一財産なんだ」と認識しました。どんなことがあるかわかりませんから、皆さん気をつけて管理してくださいね。

再発行の手続き

「看護師免許がないっ!!」と気がついたときに速やかに届け出ることが必要になります。なくしてしまったものは仕方がないです。人生、どんなことが起こるのかわからないですからね。再発行の手続きも保健所で行えます。

必要なものは、再発行申請書類、住民票の写し、印鑑を持って行っておいたほうがいいです。

また、再発行の理由に破損ということもありますよね。私のように何の油汚れですか?みたいになったとき再発行も可能です。後は、引越しの時に何かに挟まって破れた?とか、子供が遊んで破れた?とか、いろんなことがあります。このような場合は破損した免許証を持ってくることを言われることがあるので、忘れずに捨てないでおいてください。更に、紛失したと思って慌てて申請したら、あれ?出てきた。ということもあるでしょう。この場合は発見した時から5日以内に昔の免許証を保健所に提出することが必要です。




診断書について

看護師免許手続きの際に「診断書」ってあるけど、なんですか?

一番初めに看護師免許申請手続きの際に「診断書」と書いていますが、これはいわゆる「健康診断書」です。看護師試験を受けて、合格して、看護師として働こうを思う人は看護師登録の手続きが必要になる。この最初の手続きの時のことです。やはり人々の命を扱わせて頂く仕事ですから、出来るかどうか?の診断書を提出する必要があります。

配布された所定の書式を用いて医療機関で実施して、医師に記載してもらいます。でないと、診断書になりませんからね。多くの場合、どこの病院でも大丈夫です。クリニックでも大丈夫です。しかし・・・身内にお医者さんがいて、お医者さん個人が記入するものじゃないです。医療機関としての保証になります。内容としては視力、聴力、薬物使用の有無になり、看護師免許申請の診断書ですと伝えてもらえれば記載してもらえます。大半は問診です。

身体障害があると免許申請しても受けてもらえないですか

看護師の身体的欠格事項については、聞こえない、見えない、口がきけない、精神機能に障害がある、意思の疎通ができない、などのことがあります。すでに免許申請をするような人ならば、ご存知と思います。ですから、免許申請の診断書内容において視力や聴力があります。

身体障害がある上で看護師を目指し学ぶというのは大変だったでしょう。しかし、私の知り合いで補聴器を使って看護師をている人を知ってます。老人性の聴力障害ではなく、幼少期からの聴力障害でした。このような場合の判断は厚生労働省が行うので、補聴器を使用している方でも、免許申請は通ります。左右上肢下肢に障害があってもです。厚生労働省が規定しているカリキュラムを終了していることが国家試験受験資格です。それには実習も入ります。看護学生として看護師の仕事体験を行うことができるのかは、実習を終了しているか?で判断されます。

一度、免許申請してしまえば、後はノーメンテナンスの看護師免許

終身免許書の看護師

今まで看護師免許の申請について話してきましたが、この免許書は基本的にメンテナンスするときは、苗字が変わったり、転居したり、なくしてしまったり、という時です。基本的には看護師免許を免許申請までしてしまえば、申請に通ればそのままになります。運転免許みたいに何年化ごとに視力を測ったりして申請しなおすことはありません。運転免許はしばらく運転しないペーパードライバーの人は講習を受けますよね。

看護師はブランクが空いても、受講必要な講習などありません。だからこそ、免許証自体の管理が行き届かなくなりがちです。加えると、何かのタイミングで看護師をしない期間があって復職しようとするときに医療の進歩についていけるか?などの心配が起こり、潜在看護師と言われる人が増えていくことになります。ペーパーナースです。けれども、ペーパーナースでも看護師免許証がどこにあるか?ぐらいは把握しておくことが良いと思います。

看護師免許を失うときは無いの?

看護師免許は終身免許でメンテナンスなし。と述べましたが、それでは失うときはないのか?となるのとは話が違います。「看護師免許剥奪」(なんて怖い言葉でしょう)ということも起きますので、看護師としての道徳心は必要になります。運転免許も事故を起こしたら免許剥奪になることがありますよね。これと同じです。しかし、ペーパーでも無事故無違反ならゴールド免許と同じ制度はありません。罰金賞罰を受けた時などが免許剥奪の機会になります。表立って報道されないけれども医療訴訟にて看護師責任を問われて、免許剥奪になった人もいるようです。

少し前になりますが、看護師3人組が患者さんを殺してしまった人達がいたと思いますが、この方たちは刑事罰を受けていますので看護師免許剥奪です。保助看法においての9条に看護師免許の交付について、こんな人には看護師免許は交付しません。というのがあるのですが、ここには刑事罰で罰金、看護業務において不正、犯罪行為があったとき、心身障害で厚労省が看護業務ができないと判断したとき、麻薬、大麻、あへんの中毒者、とあるのですが、看護師になってもこれは適応されます。

看護師免許の有効期限

ここまでお話してみて、看護師さんの免許は終身免許?有効期限内の?と思われた方がいらっしゃるかもしれません。ノーメンテナンスで有効期限なし。そんな夢みたいな資格ってあるのですね。終身免許なので実は死亡により免許返上が必要になります。考えるとおかしなシステムなのですが、私の母は看護師として74歳まで働き続けました。元気で働き続けられて良かったのですが、実際に80歳前の人もいるなどの話を聞くと、老老看護を想像しました・・・どちらが患者なんだろう?みたいな。

現在、潜在看護師が多いと言われていますが、60歳での定年退職後の看護師に人数も入っています。しかし、定年退職後の80~90歳代の看護師免許保持者が看護業界のマンパワーになりますか?患者さんを抱えられますか?となると思います。だから、潜在看護師を減らしたいなら老齢期看護師が働ける場所の用意も必要になりますね。ちなみに、看護師免許を保有している人が亡くなった時は、そのことを申し出ることが必要になりますので区役所で申し出ることが必要です。




いかがでしたか?看護師免許について申請から返却までのことを話してきました。実際にしてみると「こんなことだったのか」で終わることなのですが、普段、看護師免許に基づいて働いているのですが、意識しない免許証ですので、後回しになりやすいことかもしれないです。それとも、現在はバイト看護師やパート看護師などたくさんいますので「免許証大事」という看護師さんが増えてくるでしょうね。コピーしてまとめて保管している人もいると思います(私もそうです)。

最近思うのですが、人材派遣会社に登録をして派遣の仕事をしようとすると、病院や施設で働くとしても派遣会社から派遣されるのだから、その派遣会社に看護師免許証の提出が必要になります。免許証実物の確認をする会社もあるし、更にコピーの提出を求められることが大半です。しかし、考えてください。その会社が信用できるなんて何処で判断できますか?ちゃんとそこまで確認して派遣会社を選んでますか?それって、会社の規模は?資本金は?知名度は?など考えている人はあまりいないのかもしれません。

そんな中で、私たち看護師は看護師免許1つで働いています。免許証は唯一私が看護師だと証明してくれるもので、顔写真が載ってるわけでもないのです。個人を証明する書類と共に派遣会社は確認するのでしょうけれども、保険証&看護師免許証を提出したら、その二つで派遣会社は有資格者でない看護師を名乗る人を派遣できるのです。

身分詐称でそんなことをした会社は罰せられることになりますが、自分の名前が使われるんです。怖くないですか?何が起こるかわからないこの時代、派遣会社は自社側からの視点でこれこれの書類を提出しました。の書類への署名を求めてきますが、私はその書類のコピーを求めるようにしています。一社だけ「そんなことを言われたことがないので対応できない」と言われました。会社が自社を守るために必要だと思うように、看護師ひとりひとりも免許証一枚で看護師としての私を証明して働いているという意識が必要になると思います。

ちなみに、看護師免許は運転免許のようなラミネート加工されたような名刺サイズ・・・ではありません。実は、子供の頃にもらったことがあるような賞状みたいなものなのです。B5サイズの紙です。

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