新人看護師必見!看護師の夜勤について~バイトや時間、手当や専従など~

ライター:SHINO

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私が医療業界以外の方とお話しすると、必ず「夜勤って、大変でしょう?」と言われます。人が眠る時間に働くなんて大変そう、辛そう…と思うそうです。ちなみに私は勤務帯で言えば日勤より夜勤派です。え?なんで?どうして?とこれから夜勤に入ることを不安に感じている新人看護師さんや就職を考える看護学生さん、転職を考える看護師さんたちへ、今日は「夜勤」についてお伝えします。いろんな勤務体系がある中で「自分にはどんな働き方が合うのかな、こんな夜勤時間がいいな」と病院や病棟を選んでほしいな、と思います。

そもそも看護師の夜勤ってどんなもの?

立ちはだかる「72時間」ルール

夜勤に関する労働時間は労働基準法で定められています。労働基準法の原則は「1日8時間以内の労働時間」です。しかし例外もあり、その一つに「変形労働時間制」があります。週40時間以内であれば1日8時間を超える労働時間を設定してもかまわない、という制度です。この変形労働時間制の制度があるので私たちは8時間を超える夜勤業務を行うことができています。夜勤回数に関しても実は制限規定は定められていません。強制力のない努力目標(月8回以内)があるのみです。…ここまでを読むと、「なんだ、夜勤やりたい放題じゃん」と思うかもしれません。ここに、ただ一つ大きな制約が私たちの夜勤を牛耳っています。それが「72時間ルール」というものです。この1ヶ月の夜勤時間を超えると診療報酬に大きな差が生じるようになっています。そのため、各病院の夜勤回数は8時間勤務の三交代なら月9回、12時間勤務の2交代なら月5回までの形を取っているところが非常に多いです。私の病棟の夜勤は16時から翌朝9時までの16時間夜勤で、回数は大体4、5回です。他の病棟では12時間夜勤を行っているところもあります。

夜勤の時って仮眠はとれるの?

夜勤に関する労働時間は労働基準法で定められています。休憩時間についても同様で、「労働時間が6時間を超える場合は45分、8時間を超える場合は1時間の休憩」が義務付けられています。私の働く病棟では休憩は平均して2・3時間取れています。さらに明朝と夕方に食事をする20〜30分程度の小休憩もあります。もちろん朝までに終えなければならない仕事もありますので、あくまで「病棟が落ち着いていれば」です。患者さんの容態が悪かったり、急変があれば、休憩時間がなかったことも、過去にはあります。仮眠に関して言えば、私は元々仮眠時間に「寝ない」派でした。休憩が90分程度しかなかったので、寝るに寝れなかった…という感じです。でも12時間3人夜勤から16時間4人夜勤に業務変更し、2・3時間の休憩時間が確保できるようになりました。そのため、業務改善後はゆっくりベットで横になり、眠っています。

夜勤手当・給料はどのくらいもらえるの?

手当の平均は4190円〜10859円

“夜勤手当の金額は法律で定められていないため病院によって異なります。日本看護協会の「2014年病院における看護職員需給状況調査」によると、3交代制準夜勤手当は平均4190円、3交代制深夜勤手当は平均5259円、2交代制夜勤手当は平均10859円となっています。3交代制の場合は、夜勤が月平均8回、2交代制の場合は月平均4回となるので、このデータでは、2交代制か3交代制かという勤務体制の違いでは夜勤手当にほぼ差が出ないことになります。

夜勤回数が増えると年収アップ

年収の大部分を占めるのが毎月支払われる月給です。月給は「所定内給与」と「所定外給与」に分けられます。所定内給与とは毎月支給される額が固定のもので、基本給と住宅手当、通勤手当、役職手当、資格手当などがあります。反対に所定外給与とは所定内の労働時間外に行った勤務に対して支給される給与のことで、夜勤手当や時間外手当(残業手当)、休日手当などがあります。この2つを合わせたものが私たちが毎月貰っている「月給」です。…話が元に戻りますが、そのため、夜勤を行うと所定内給与に所定外給与がプラスされることになりますので、夜勤回数が多いほど月々の収入は増え、年収も増えることなります。

看護師の夜勤ってバイトもできる?

バイトは単発でもできるものなの?

一言で言うと「可能」です。私は経験がありませんが、大きく分けると3種類の職場があるようです。一つ目は有床診療所と言われる入院施設が併設されているクリニックでのいわゆる寝当直体制です。そのクリニックでオペ等を行い、その夜の患者さんの管理を行います。容態は安定しているが、何かあった時の際に職員がいないと…という時のための存在になります。患者さんは元気なことが多いため、特に職場のことを知らなくても問題なく、単発の夜勤として仕事があります。二つ目は有料老人ホームでのマニュアル化された業務の遂行です。大手企業が運営している有料老人ホームに多く、システムが整っているため、単発で仕事をする上で働きやすい内容です。三つ目はクリニックや老人ホームではなく病床のある病院での人手不足を補う夜勤です。このように単発で、夜勤に従事することは可能です。

バイトと通常の勤務の違いは?

常勤、正社員と呼ばれる通常勤務の看護師と非常勤のバイト看護師では給与、責任、時間という面で違いが生じます。常勤看護師の給料は基本給が固定の「月給制」で、働いた時間に応じて夜勤手当や残業手当がつき、ボーナスがつきます。手当やボーナスがあるため給与は高くなります。また福利厚生も整備されており、契約期間も特別定められていません。待遇として最も「安定」していると言えます。しかし委員会や勉強会といったシフトの看護業務以外の拘束があります。一方非常勤であるバイト看護師の給料は「時給制」で、働いた時間だけ給料が発生します。ボーナスや手当もつかないことが多く、常勤看護師よりも「不安定」になります。しかしシフトの自由度が高く、勤務時間や日数を自分で調整することが可能です。また委員会や勉強会といったシフト以外の看護業務が少ないことが特徴です。

夜勤専従って何?

72時間ルールに縛られない存在

「看護師の夜勤ってどんなもの?」で述べたように、私たち看護師の1ヶ月の夜勤時間に関しては「72時間ルール」という制約が存在します。72時間ルールがあるがゆえ、2交代制のところは、1人当たり月4回しか入れません。そのため病棟によっては夜勤に従事可能なスタッフが足りない、いう現状が発生することがあります。そこで出来たのが「夜勤専従」です。私も知った当初はとても驚きましたが、夜勤専従になった場合、その看護師においては72時間ルールは適用されず、なんと夜勤時間の上限が無くなります。夜勤専従看護師は72時間ルールにおけるスタッフ不足を解消する貴重な存在となります。

夜勤専従になると給料は多くなる

非常に簡単な理由で夜勤専従で働くと給料は増えます。先に述べた通り夜勤専従の場合、72時間ルールは適用されず、夜勤時間の上限が無くなります。そのため、今まで月4回だった夜勤が月10回になることもあるということです。そうすると所定外給与が加算されることになりますので、がっつり、しっかり稼ぎたい人は、とてもオススメです。私の病院では夜勤専従の制度を導入している部署としていない部署があります。私の働く病棟では現在使用していないのですが、個人的には是非とも導入して欲しい制度です。

看護師の夜勤あるある

看護師だって一人の人間なんだ〜いろんな出勤前の過ごし方〜

夜勤に入る日の昼間の過ごし方は十人十色です。初めのうちはとにかく「よく寝てから出勤すること」をお勧めしますが、徐々に自分のペースができてきますので調整していきましょう。ちなみに私は夜勤前日は休みだ、という認識でよく遊びます(笑。若い頃は朝まで…なんて日もありましたが、最近は体力の低下とともにもう少し控えめですが、それでも終電を逃して飲んだり、明け方まで家で仕事をしたりたまった録画のドラマや映画を見たりして過ごし、夜勤の日は出勤ギリギリまで寝る、というペースです。いわゆる夜勤前日から夜勤じゃんタイプですね。他の属性を紹介しますと、普段通りの時間にベットに入るがそのままぐっすり出勤で寝る睡眠大好きタイプや、朝一度起きて家事炊事をこなしてからもう一度出勤まで仮眠する真面目優等生タイプ、夜勤なんて関係ない!昼間も友達とランチ&買い物をしてから出勤☆なんていうスーパーアクティブタイプなど。様々ですので、自分のライフスタイルにあった過ごし方を是非見つけてください。

看護師だって一人の人間なんだ〜食べ物の自由とイベントごと〜

私の病院の夜勤は16時間を病院で過ごしますので当然、お腹が空きます。看護師はみんなご飯を持ち込むのですが、これがまた人それぞれで面白いです。とにかく大量にお菓子を持ち込む後輩や、カップラーメンばかりな同期、夜は美容に悪いからと水、お茶、寒天のみ摂取の先輩など…きまりはありませんから(笑)その人の個性が見れますので、ぜひ観察してみてください。また残念ながら365日24時間営業の病院では盆暮れ正月、クリスマスももちろん誰かが夜勤をします。そんな時はイベントごと重視でクリスマスケーキやおせちを持ち込んで楽しむこともあります。看護師だって一人の女子ですから季節行事を楽しみたい気持ちだってあります。そんな気持ちを抑えて仕事をする夜勤メンバー間で結束が固くなったり、また逆に一人で過ごさなくてもいい、なんてことも(?)ありますので、与えられた環境を卑下するばかりでなく、いっそ前向きに楽しんじゃったもん勝ちでいきましょう。

夜勤は少数精鋭で働きます。私の病棟の夜勤は4人で行いますが、それは4人で不穏、急変、お看取り、即時入院、クレームなどどんなことでも乗り切り、朝を迎えなければならないということ意味します。看護師としての総合的な観察力、判断力が常に求められます。また4人のチームワークも試されますし、一人にかかる責任は日勤より大きくなります。私は4年目くらいから夜勤のメンバーの一番上(リーダー)を行っていましたが、最初は怖くて仕方なかったです。正直、新人看護師さんにはいきなりの夜勤バイト等は全くお勧めしません。まずは日勤で、自身の看護師としてのスキルを磨くことが大切です。…ここまで脅すように書きましたが、私は夜勤が日勤より好きです(笑)こんな私が7年もできてますから、皆さんきっと大丈夫だと思いますよ。

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