必見!元看護師の採用担当者が教える看護師の就職試験で思わず採用したくなる志望動機

ライター:鈴本 鈴

履歴書に書いてあったら思わず採用したくなる!厳選された志望動機

看護師の志望動機

看護師の就職試験において、志望動機を書く時に、真っ先に考えるのは「どうして、その病院を希望したのか?」ということです。
何かしらの思いを持って選んでいると思うので、まずはその事を整理するのが必要です。

実家から近い、学びたい診療科がある、病院見学に来て雰囲気が良かった、実習で病棟を体験して先輩が優しかった。色々なことがあると思います。
実際、看護師の就職において履歴書だけで合格することはなく、必ず面接がありますので履歴書には正直に書いて大丈夫です。

しかし、履歴書を見て「思わず採用したいと感じる」ものは、

  • 病院と個人の間にエピソードを持っている。
  • その病院での本人なりの計画がある。

履歴書ですのでダラダラと記載することは避けたいところですので、簡略化して要点を抑えつつ記載されることをお勧めします。
いくら病院のIT化が進んでも、患者さんの病症や体調などのメモ・看護記録を付けるのは看護師です。
要点を押さえた文章を書く能力が志望動機の文章からも見られている事を意識しましょう。




新人看護師の志望動機で思わず採用した具体例(病院と個人の間にエピソードがあるという具体例)

志望動機にエピソードがあるのは、思わず採用したくなる内容のひとつと上記で述べましたが、具体的には以下のようなことがありました。

病院は350床規模のセンター病院。ほぼすべての診療科がある総合病院です。地域密着の病院でしたが、受験者は地元で育ち、結婚もした人でした。
面接時に「この病院で生まれて、体調が悪くなったときはいつもこの病院にお世話になっていました。病弱で病院にかかることが多かったのですが、看護師になって恩返ししたいと思い看護師となりました。貴院と共に育った私なので就職も貴院しかないと思いました。」と笑顔で言われ、「しかも地元なので自宅から近いのです」とニコっとされた後、面接官は皆、彼女の面接の終了後に「今の人、良いね。」と顔を見合わせていました。

結果、彼女は看護師として採用となり10年以上の経験者となって働き続けてくれています。

このような理想の状態が誰にでもあり得るわけではないと思います。エピソードはなければ作ればよいことです。
無理やりでもなく、実際に病院を訪れたときに何を感じてこの病院に就職しようと考えたのか?整理してみると書きやすくなると思います。

既卒看護師の就職を決めた志望動機(その病院での具体的な計画があるの具体例)

他にも既卒看護師の方で採用したケースで、以下のようなエピソードがありました。

面接に来た女性は、卒後3年目の看護師で、前の勤務先で人間関係に悩んで辞めたということでした。
面接側としては、人間関係で辞めた方の面接は視点が厳しくなるのは事実です。嫌なら辞めれば解決と考えていると、すぐに辞められてしまうと採用する意味がないからです。
彼女は「うつ病」と診断され、受診を続けている状態でした医師と相談の上で就職してみても良いのでないか?という状況の人でした。

面接時にアルバイトで良いのではないか?と質問したところ、「今回の病気で自分が何故、看護師になろうと思ったのか考え直しました。」「看護をしたいと考えて、看護師なってみたが結局は自分の都合で退職しました。今も通院を続けていますが、しっかり治したいという思いがあります。しかし、生活をしていくためにはお金も必要です。その為に就職を考えていたところ、貴院は働き方の時間や曜日の調整があるのを知り、自分の条件でも大丈夫であると思い、ここで経験を積むことで看護師としても成長していけると考えました。」「ここで同じように悩みを抱える人の看護をしながらカウンセラーの資格を取得していきたいと思っています。」と志望動機を一生懸命はなしていました。

彼女の面接後はやはり「どうするか?」という雰囲気になりましたが、「うちの診療科をうまく利用したね」と看護部長が言った一言で採用となりました。
彼女の採用ポイントは3年目であることも影響しています。一通りに看護技術を習得している。ということです。

既卒看護師は志望動機を述べるときに自分が何年の経験を、どこで?でなく、看護して何を経験してきたのか?を強みにして今後の自分の計画を志望動機に埋め込むのが良いかと思います。




看護師が転職する際に失敗しやすい志望理由

看護師が職場を変える際に、次の職場の面接で大体の人が「もっと勉強したいと思って職場を変えたいと思いました」と言われます。

今は、看護師をどこでも欲しがっていますので、あまり細かくつつかれませんが「何を勉強したいのか?」が出てこない人は採用にならないことがあります。

看護の勉強を広げたいなら、配置転換でも良いのでは?と見られるからです。なんとなく退職をして、次にいこう!と思った人が使いやすい志望動機なのですが、それがいけない志望理由だとは採用側も見ていないです。

しかし、採用するとなると「なんとなく」で選ばれた病院としては採用しないと思ってください。やはり、一生勉強の看護師ですので「こんなことがしたい!それが出来るのが貴院です」ぐらいの思いで面接に望んでもらいたいものです。面接官は看護師であっても人を観るプロです。等身大の自分を正直に伝えていくことが失敗しない方法の1つです。

新人看護師の立場で退職したが、再就職を考えている方に必要な志望動機

新人看護師とは看護師の一生の中で一年しかないと言われています。
看護学校を卒業後に就職した一年間です。
その期間の間に退職決めることは、大変な勇気だったと思います。それぞれの方に事情があり、その時は退職しか道はないと考え、退職に至ったのでしょう。

その卒後一年間しかないと言われる新人看護師の期間で、退職をし次の就職をするにあたっては、決して楽ではないです。
雇用側は「すぐに辞めてしまうかもしれない新人看護師」という見方で就職試験の時には見られているのは事実です。
看護師においての新人という呼び名は、時間でなく、経験なのです。
一年間の経験の中で、看護の考え方、基本的実技を習得していくと殆どの病院が計画しているためです。これは、日本看護協会が一年間のうちに習得するべき基本的看護技術を明らかにしているからです。
卒後一年以内に離職した看護師は、このような技術を習得していないと見られ、新人と呼ばれます。
その為、再就職を考えている新人看護師さんに大切なことは、

  1. 自分の状況を把握していること
    出来る看護技術、出来ない看護技術を明らかにすること
    日本看護協会の新人看護師の習得技術を参考にする。
  2. 再就職を希望する職場を選ぶ
    新人看護師を指導する教育体制が充実していることを確認しておく。
  3. 再就職する時期を注意する
    中途就職をしようとすると、新人看護師教育がおろそかになりがちです。4月の就職に時期を合わせたほうが良いでしょう。
  4. 自分には経験がある。という思いをリセットする
    他の新人看護師より前に学校の卒業をして、短いながらも経験をしているため先輩ではありますが、その思いは一度リセットし、「一からやり直す」という思いで就職試験を受ける。厳しいことですが、一年未満の経験を病院側は経験と捉えていません。
    それより、同期がいることのほうが続けて行ける力になりますし、教える側もほかの新人看護師として教育していくことになります。この方が再就職には有利となると考える必要があります。

この、1と4を整理して志望動機に組み込むことが、新人看護師の期間に退職を経験した看護師さんには再就職で必要になると思います。




看護師の就職試験で思わず採用したくなる志望動機のまとめ

以上、2つのエピソードと3つのポイントを書きましたが、看護師として採用を考えるとき、「素直さ」と「誠実さ」を面接官は見ています。これは数量化できるものでもないですが、いわゆる「看護師としての資質」とも言えるでしょう。

残念なことに、看護師の資格が与えられれば看護師をしていけますが、看護をし続けていくことは資質が必要になると思います。
それには、各病院とも求めているのは、人的環境、物理的環境に対して「素直」で「誠実」であるという当たり前のことでしょう。

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