出来るか出来ないか?!看護師の現場での看護研究

ライター:鈴本 鈴

臨床現場で看護師をしながら「看護研究」を行うことが、看護師としては求められています。学生の時には経験したことがあるけど、現場にたちながら看護研究なんて出来るの?大変なのに何故するの?どうやってすればいい?誰に頼れるの?なんの得になるの?という疑問にお答えします。

看護研究

看護大学だけでない、看護研究を行う理由

看護研究は、看護大学だけで行うものではありません。看護専門学校でも1度は行うのです。
現場の看護師さん達は皆が看護研究経験者です。

では、何故、看護師が研究するのでしょうか?

簡単に言ってしまうと「看護師が専門職だから」です。
日本看護協会が出している「看護者の倫理綱領」の第11条にも記載されています。

看護大学卒業の看護師が増えてきて、より専門的な看護師が求められるようになってきました。
そのような中で、看護師が経験から得ている看護を科学的に証明していく事が求められています。
看護師の世界は「伝承」で看護を伝えてきている部分が多いのです。

看護師の悩みの種になる看護研究は、悩み事は「看護研究テーマ」

看護師になり就職をすると、職場によりますが看護研究に取り組んでいる施設であれば3年目ぐらいで看護研究が順番として回ってくることがあります。
臨床で看護しながら研究に取り組むとなると負担を感じることでしょう。
研究は一朝一夕ではできないことがわかっているから、どれだけの時間がかかるのかを考えることで悩みになるのです。
しかし、看護研究の必要性は上述しましたが、やらなくてはいけない理由はわかったけど何故しないといけないのか?の理由にはなっていません。




看護研究のテーマを決める際のコツ

看護研究のテーマは日常の看護の現場に有ることを上述しました。
どのような研究も同じだと思いますが、テーマが決まれば研究の8割が終わったと思えるでしょう。
そのぐらいテーマの絞り方は大変なものです。

  • 研究したいことは1つに絞れているのか?
  • 既に研究されていることではないか?
  • 看護にどのような貢献ができるのか?

ということを考えていきましょう。

このように言われると「やっぱり難しい」となるかもしれませんが、日常的に看護している現場の中で「あれ?」「これはなんだろう?」ということの着目から始まります。
着目した内容が研究テーマにならなくてもがっかりする必要はないのです。確実にあなた自身の知識になっています。

例えば、患者さんの蓄尿バックが青くなってるけど、これって患者さんに悪いことじゃないのかな?などのことで研究が始まるのです。今ではウィキペディアに出ているぐらい有名な事象になりましたが、15年前には十分研究になる「分かっていない」事象でした。

紫色蓄尿バック症候群

看護研究 蓄尿パック

看護研究のためでなく、普段から看護をしている中で「これって何?」「なんでそうするの?」という気持ちを持ち、今の看護を否定的に見るのでなくて。より良くするにはどうしたらいいのかな?の視点で働くとテーマに困ることはなくなっていくでしょう。




看護研究のサポートを受けるなら看護協会

看護研究をいざしようと覚悟した時、フォロー者が誰なのかは研究のモチベーションにもなります。
職場の先輩がフォロー者となったけど、今ひとつ気が合わない先輩だと聞きたいことも聞けないし、看護研究が先に進まなくなります。
また、看護研究してみようと決めたけどフォロー者が現場にいないということもあるかもしれません。看護研究が根付いていないとありえることです。

看護大学卒業であれば、卒業校に出向いて学校の先生にスーパーバイズをお願いすることも可能でしょう。
専門学校でも担当教員に相談することも可能です。

そして、院内のリソースとしては、先輩だけでなく専門看護師も頼りになります。
研究フォローは専門看護師の役割の一つになっています。

それでも、どうしても看護研究するのにフォロー者がいない…となれば、日本看護協会の研修の利用を薦めます。
看護協会のサイトにて研修を確認することができますので、職場の上司に相談してみてください。

看護研究は給料には反映しないが、自分の経歴となる

頑張って看護師しながら研究者でもないのに看護研究をしても、給料が増えたということを聞いたことはありません。
昇給にも影響しないでしょう。これは看護師には看護研究する責務があるからなのです。

では、なぜ忙しい毎日の中で看護研究をするのか?それは「個人の看護師としての経歴」に乗せることができる為です。

看護研究の内容や実績は、履歴書の中に記載することができるので、自分が行った看護研究は実施年数や掲載雑誌など細かく残しておくことが必要です。
これが何故個人としてのメリットになるかというと、就職活動をしていく中で施設側からの高評価につながるのです。
看護師としての責務を果たし、世の中に貢献しているという評価となります。




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